第4回 授業は「伝える気持ち」が大切

栃木県野木町立野木中学校 栄養教諭・須見元さん

現在勤務している中学校は2年目になります。
1年目の昨年度は諸計画を作り、栄養教諭の活用を配置校・指導校に働きかける日々でした。そんな中、配置校全生徒に行った食生活アンケートで課題が見つかりました。

食生活アンケートで課題を発見

それからは課題を少しでもクリアできるようにと、頑張ったつもりでした。ところが同じ内容で半年後にアンケートを行ったところ、ほんの少しの変化しか見られない結果でした。
落胆のあまり、第1学年主任で保健体育主任でもあるO教諭に「せかく栄養教諭として配置されたのに、何のためにいるのかわからない」と愚痴を漏らしてしまいました。すると今年O教諭が、3年生の保健の授業で食育の指導が出来るように、クラスごとに計画をしてくれました。

教科担任とのT・Tで保健の授業

先日は2クラス分の男子35名で、保健「食生活と健康」の授業を行いました。O教諭とは本時のねらいについて、事前に協議して共通理解のうえT・Tでの授業です。おおかたを私に振ってもらい、アドリブ混じりの授業になりました。
そこここで生徒たちと掛け合いになったのはまだしも、資料を掲示するたびにざわざわするようになり、教室の中は何となくゆるんだ雰囲気になりかけました。

しっかりした学習態度に感動

しかし、ここはポイントという場面では、皆一様にワークシートに記入したり、筆記用具を置いて顔を私に向けてシ~ンとなりました。しっかり聞き取っている姿勢が全員からびんびん感じられて、とても感動しました。楽しい話は楽しく、しかしきちんと学習する時はしっかり学習する、という態度はさすが3年生だと感じ入ってしまいました。O教諭は「良い教材と、一生懸命伝えようとする気持ちがわかると、生徒はよく学習してくれるんだ」と評価してくれました。

常に完璧でなくても続けること

教材研究や資料作りは、給食管理等の合間に準備し、果たしてこんな授業で大丈夫なのだろうかと自問しつつの実践が多いのが実際です。この日の授業がパーフェクトではなかったかもしれませんが、充実感でいっぱいです。これは体験しないと分からない感覚です。栄養教諭として、今まで以上に生徒に食のことを伝える仕事を続けていきたいと思えた時間でした。
(全学栄栃木県支部長)

9月は香川県丸亀立綾歌市学校給食センター・村井栄子先生の予定です。

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