第5回 食育推進は感謝の気持ちを忘れずに!

香川県丸亀市立綾歌中学校(丸亀市中央学校給食センター) 栄養教諭・村井栄子さん

私が勤務している丸亀市中央学校給食センターは、老朽化した2つの給食センターを統合し、調理業務を民間委託して、今年の4月から稼動しています。ドライシステムの施設で最新の機器を備えており、小・中学校10校、幼稚園3園の約6000食の給食を提供しています。当初は、予期せぬアクシデントも多々あり、給食を出すまでドキドキの毎日でしたが、なんとか夏休みまで無事に給食を提供することができました。学校栄養職員として30年、栄養教諭として5年目ですが、大規模でしかも新規の給食センターに勤務するのは初めてのことです。おいしくて、安全安心な給食を提供するためには、それぞれの役割を担った多くの人たちの力を結集することの大切さを、今、改めて痛感しています。

献立のねらいを伝える指導カード

給食を生きた教材として活用するためには、ねらいを明確にした献立を作成することが重要です。私は、給食指導を行う学級担任にこのねらいを示して、給食で何を教えるのかを伝えるために、指導カードを作成しています。この指導カードは、週に1、2回出すようにしています。学習や体験活動をしたことを思い起こさせ、学習した内容と給食とが結びつくように配慮して作成したり、郷土料理や行事食などの時には、伝承されてきた背景なども知らせるようにしています。指導カードを活用することで、献立作成者の意図が伝わり、献立のねらいが理解され、学級の実態にあったような給食指導ができているのです。

食のコーディネーターとして

栄養教諭は、ティーチャー、コーディネーター、カウンセラーの役割を担っていますが、私は、学校内外の食育を推進するために、コーディネーターとしての役割が大変重要であると考えています。学校全体の食育の要として、年間指導計画のもと、各学年がスムーズに実践できるよう先生方との連携を密にしています。また、学校外においては、地域を知ることから始め、食生活改善推進委員会や老人会、婦人会等の関係団体や、給食への地場産物納入の農家との連携も密にしています。児童生徒には、地域とのつながりを実感してもらうために、関連教科や総合的な学習の時間での活動、親子料理教室等において、直接指導していただいています。

機会を捉え実践をまとめてみませんか?

今、私の机の上には、全国学校給食甲子園の応募用紙があり、何の献立にしようかと思案中です。香川県ではこの給食甲子園への応募を、自分たちの献立作成を振り返る機会の一つと捉え、第1回から全員が応募しています。毎回、予選選考を通過して、中国・四国ブロックの代表として決勝大会に出場し、準優勝、特別賞などの賞を受賞しています。この他にも、各種のコンテストや教育論文、学会などへの応募が考えられます。自分自身の資質を向上させるために、機会を捉えて日々実践していることをまとめ、積極的に応募や発表をしてみませんか?
(全学栄香川県支部長)

10月は兵庫県尼崎市立尼崎養護学校・栗原恭子先生の予定です。

ページの上へ