第16回 知識から実践への意欲を培うために

岐阜県多治見市大畑調理場 栄養教諭・松原恵子さん

多治見市には、約4000食の2つの共同調理場と、3つの単独校と1つの約1000食の小中学校隣接対応調理場があり、手作り給食を心がけています。
昭和63年から選択給食、陶磁器製食器の導入、適温給食の実施、季節の行事食・郷土料理など、様々な食事を取り入れ、学校給食が児童生徒の感性を高める場であるよう工夫を凝らしてきました。給食時間においては、学校訪問やテレビ放送などを行い、食に関する知識や関心が高まるよう働きかけてきました。

正しい食生活の日常化が課題

平成6年から8年度には、現文部科学省より栄養教育推進モデル事業の指定を受けました。生涯にわたり、自ら進んで健康な食生活を実践できる児童生徒の育成を目指して、取り組みを進めてきました。その取り組みにより、確かに児童生徒の興味や理解は深まっております。給食では、主食もおかずも牛乳も、残さずバランスよく食べようとする姿が増えてきています。しかし朝食摂取状況調査からは、朝食の内容についてバランスが良くないという結果でした。学校ではできているのに、家庭では日常化できないという実態があります。

実践に結び付く指導を

私が勤務している大畑調理場では、小学校5校、中学校3校、幼稚園4園、合計3880人の給食を作っています。多治見市は学校給食年間指導計画をもとに、教科や学校行事と関連づけた献立を作成しています。教科で学んだことを、学級活動や給食時間を使い更に興味関心が深まり、実践に結び付くような指導を工夫しています。
給食時間には、給食一言指導資料を学級担任に配布します。またその内容を校内放送で流した後、学級担任が指導資料を活用して、一言プラスする…これを毎日繰り返すことで、児童生徒の食に関する興味関心が深まるのではないかと考えています。また、大畑調理場にいる2名の栄養教諭は、毎日給食時間に学校へ出かけ、今日の給食を使って、学級担任からはこんな一言指導をしてほしいといった内容を伝えています。こうして栄養教諭ならではの専門的な知識を、わかりやすく、児童生徒が実践しよういう意欲を持つことができるような指導を目指しています。

学ぶべきことは山積みですが

一目でわかる指導資料の工夫や、児童生徒の心をつかむ話し方等、まだまだ学ばなければならないことは山積みです。でも子ども達の笑顔を思い浮かべて、日々奮闘しているところです。

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