第17回 「食育」に込めた想いをつなげて

鹿児島県中種子町学校給食センター 栄養教諭・榊順子さん

今年4月の異動で、鉄砲伝来や宇宙センターで有名な「種子島」に赴任しました。伝統的な食文化や「飛び魚」、「苦竹」、「アザミ」などたくさんの地場産物に恵まれた自然豊かな島で、改めて「鹿児島の食」の奥深さを体感しています。また、この素晴しい環境で、学校給食を中心とした「食育」の推進に力を注いでいこうと、新たな気持ちで仕事に取り組んでいます。

指導の体制づくりから

学校における食育の位置づけが明確にされ、前任校ではさまざまな関係者と連携して、栄養教諭として、食に関する指導の充実を図ってきました。
まず食生活実態調査などから、食に関する実態を把握し課題を踏まえたうえで、教育目標に沿って食育の重点目標を掲げ実践化を推進しました。全体計画及び発達段階に応じた各学年の指導計画、献立計画を作成し、職員会議や研修で全職員に共通理解を図りました。給食の時間や教科等で、担任と栄養教諭が連携して食に関する指導に当たる体制づくりも定着しました。

学校の食育が家庭に地域に

毎月の「食育の日」の指導、高学年の「弁当の日」、児童による「まんぷく賞」、野菜嫌い克服の「ハッピー人参」など、さまざまな学校での食育の取り組みは、児童を通して家庭での取り組みにもつながるものです。生産農家や地元業者を通じて地域との連携も深まり、学校・家庭・地域での食育の輪が確実に広がっていきました。

人と人とのつながりが生きた実践に

これまで積み重ねてきた実践は、すべて、これまで関わってきた人々に生かされてきたものであると、最近、特にそう思います。「学校給食の充実を」、「食育の推進を」と、前に前に向かってひたすら突き進んできた中で、たくさんの児童・生徒やその保護者、教育関係者、調理関係者、地域の生産者、同僚栄養士の方々と関わり、力をいただきました。その時、その時だけでなく、数十年後になっても返ってくるつながりの深さに、大きな感謝の念を持たずにいられません。
子どもたちの未来を「食」で支える手助けができる、栄養教諭という素晴しい仕事に、誇りと自信を持って常に努力を惜しまず前進していきたいと思います。

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