第19回 「食育」の輪を広げたい…。

広島県大竹市立大竹小学校 栄養教諭・香川里美さん

栄養教諭となり5年目になりました。「継続は力なり」と言いますが、食育に関しても、毎年継続することの大切さと難しさを感じながら取り組んでいるところです。

体験を通した教職員食育研修を実施して

本校では毎年、教職員の意識向上のための「食育研修」を夏休み期間中に実施しています。その中で、本年度実施した「給食室での給食作り体験」を紹介します。
<目的>
大竹小学校の給食がどのように作られているかを実体験し、児童への指導に活用する。
<調理献立>
①釜でゆでる料理(冷やし素麺)
②揚げ物機を使用した料理(たこボール)
③釜で炒める料理(野菜炒め)
当日は教職員30名を、メニューごとに振り分け作業しました。調理員の説明を受けながら、衛生管理も含め、通常の給食と同様に行いました。「百聞は一見にしかず」、実際の体験は教職員の中にストレートに伝わるものがあったようです。
<当日の感想より抜粋>
○長い教師生活の中で初めての体験でした。愛情を込めて、誇りをもって調理されていることを改めて知り、今後の給食指導をきちんとしていかなければならないと反省しました。
○やはり実体験から得るものは大きい!スケール、大変さ、暑さ、衛生面の気遣い、喜びなどなど…多くのことを感じることができました。2学期からは残菜ゼロ!を目指します。
○言葉や紙面で給食室の様子を聞いても、これからは、今回の体験を通して場面を想像することができます。

給食を「作る」イメージを共有

本県では近年、給食センターから配送される学校も多く、給食を作る様子を見ることも難しい状況があります。だからこそこの体験を通して、給食を作る人や場面を、教職員が具体的なイメージとして持ってほしいと願っています。

「食の大切さ」を実感できる人の輪を広げること…

「食」に対する考え方の基本は、成長してきた環境によって違ってきます。偏食指導一つとっても、考え方はいろいろ…。そうした状況の中で、学校における食育を継続・定着させていくためには、「教育計画」の中にきちんと食育の年間計画を入れていくことがまず必要です。さらに大切なのは、そうした取り組みの中で「食の大切さ」を心で実感する人を増やしていくこと…。本気で思えた人は、日常生活の中で自然に食育を実践していきます。そんな人の輪を広げていきたいと、いつも思っています。
疲れたり、悩んだりして立ち止まることばかりですが、みんなで学習を継続的に行い、栄養教諭としてのモチベーションを保ちながら進んでいきたいと思う今日この頃です。

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