第27回 給食農園での体験活動から食指導へ

愛知県稲沢市立坂田小学校 栄養教諭・則武和美さん

私の勤務する稲沢市立坂田小学校は、愛知県の西に位置し、緑豊かな田園地帯が広がるのどかなところです。全校児童数103名と市内では最も少人数の学校で、給食は単独校方式で行っています。勤務校の特色を生かし、全体計画・年間計画を作成し、発達段階に応じた食指導に取り組んでいます。栄養教諭として配属され3年目、日々児童と向き合いながら食指導を進めています。

モリモリファ-ム開園!!

「新鮮でおいしい給食を」をモット-に全力を尽くして取り組んでいます。この思いを児童に伝えるために、昨年度「給食農園・モリモリファ-ム」を中庭に作りました。野菜の栽培から収穫・調理に至る体験活動や、その日に収穫した野菜を給食に出す活動を行っています。
収穫した野菜に関する特徴や栄養について児童向けにまとめ、それを委員会の児童が、給食の時間に校内放送で発信しています。自分たちで育てた野菜が給食に使われていることを知ると、更に栽培に力が入ります。
前よりも一層残滓が減り、育ててくれた児童への感謝の気持ちも芽生えてきました。

体験活動から食指導への一貫性を

体験活動は昨年度、手探り状態でスタートさせました。無我夢中でした。今年度は、活動時間を確保するために、総合的な学習の時間の中に計画的に位置付けました。3~5学年でそれぞれ8時間ずつ確保しました。全体計画や年間指導計画の中で教科と関連させることにより、栽培・収穫・加工食品作り・調理という流れの食指導も3年計画で取り組んでいきます。
自分たちが育て収穫した野菜を調理して食べることで、野菜本来の味を味わうことができます。五感を刺激しながら食の選択能力を身につけさせ、実践力に繋いでいきたいと考えています。

保護者を刺激する食指導へ

校長先生を初め教職員や調理員を巻き込み、学校一丸となって食指導を行うことで、児童の食への意識の変容が見られるようになりました。また、食は家庭が基本であることを前提に、機会あるごとに食指導の内容を家庭や地域にも発信しています。
体験活動から食指導までの取り組みを定着させたうえで、今後は新たな取り組みとして、保護者参加型の食指導を企画しています。児童が給食農園で野菜を栽培し調理する。それを保護者が食べる。この活動はきっと保護者を刺激し、食を見直す良い機会になると信じています。

ページの上へ