第32回 子どもたちの未来思い、しっかり日々の実践を

高知県津野町立東津野中学校 栄養教諭・下元智世

平成17年4月から栄養教諭として勤務するようになり、今年で8年目に入りました。現在勤務している東津野中学校は栄養教諭として2校目です。それまでは学校栄養職員として26年間勤務しています。現在の給食の形態はセンター方式で、幼稚園1園・小学校1校・中学校1校に約290食を提供しています。

健康的な生活のために実践力を

私がいつも願っていることは、子ども達が将来にわたって健康で、それぞれの持つ夢を実現してほしいという事です。そのためには、健康を考えた生活が実践できる力をつけてあげなくてはと思うのですが、栄養教諭一人で出来るものではありません。多くの方と連携をとりながら食育を進めていくことが大切だと実感しています。

校内組織が生徒の食生活調査

学校での食育を推進するためには、栄養教諭が中心となり「食に関する指導の全体計画」を立案・提案して、学校全体の教育計画に位置づけすることが重要です。食に関する指導を行うための、教科書や「食育の時間」はありません。学校の中に「食育」を推進する組織を置き、教職員の共通理解を図ることにより計画がスムーズに進められると思います。本校では「体力・生活部会」が中心となって、生徒の実態調査(生活・食事)を実施し、食に関する取り組みを行っています。

朝食バランスと便秘が課題

実態調査から見えてきた課題は、朝食のバランスが良くないこと、便秘傾向の生徒がいるといったことです。課題解決に向け取り組んだことは、「わが家のみそ汁コンテスト」を行って朝食に興味を持たせました。また腸内環境や便についての学習をして自分の生活を見直すきっかけとし、継続した指導を続けています。一方、給食センターでは「給食は食育の教材作り」をしているという意識を持って調理をして下さいと、調理員さんに伝えて給食を作ってもらっています。

ふるさとの味ほぼ残食ゼロ

私の献立は、調理員さんにとっては大変なものもあると思います。それでも手間ひまかければ、子ども達には伝わっています。先日の「いなかずし」は、子ども達には苦手なみょうが・りゅうきゅう(はすいも)をのせた握りずしだったにも関わらず、残食ゼロに近く、ふるさとの味を伝えることができたかなと喜んだことでした。
「栄養教諭の職務は何か」をしっかりと掴んで日々実践することで、多くの方に助けられ、子ども達の未来に繋がっていくと信じています。そのためには常に自分に投資し、スキルアップをしていかなければいけないと思っています。

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