第53回「継続は力なり」

高知県南国市立十市小学校 栄養教諭・石川利恵

「今日は全部食べることができた」、「今日はなす3つ食べた」、「今日はこれだけしか食べられなかった」…給食終了後の食器やお盆の返却口で、私は返し方やどれだけ食べているか等チェックしながら見ています。そこでは何人か遅れて返却にくる児童とのやりとりが、毎日繰り広げられています。

毎日の給食は1年生と一緒に

毎日私は、1年生と給食を食べています。「これ嫌い」と言って手をつけようとしない児童が毎年増えてきています。そこで、食べられる量を確認し「頑張れ!」と声掛けして、食べることができたら学級担任と一緒にほめてあげます。1年生の時には野菜の中でもきゅうりしか食べることができなかった児童が、2年生になって食べられる量が増え、誇らしげに私のところに食べた給食を見せにきてくれます。またご飯が苦手で毎日残していた児童が、「全部食べた」と報告してくれます。毎日毎日の積み重ねが大きな実を結んだ時、この上ない喜びとやりがいを感じます。

苦手に挑戦する価値を伝える

苦手なものでも食べれらるようになる、という行為は健康な体を作るうえでもとても大切なことです。それだけではなく、自分自身を精神的にも強くしていくことにつながっていくと考えています。挑戦する前からあきらめている子どもに、努力してみる価値を学校給食を通して伝えたい、やったらできるんだ、ということに気付かせ自信を持って欲しい。それは学校生活を送るうえでの様々な活動意欲にもつながっていくということを、子どもたちに感じて欲しいと思いながら子どもたちと関わっています。

子どもの報告が私の喜びに

今年の1年生にも、牛乳が苦手でなかなか1本飲めなかった児童がいました。私が不在だったある日、全部飲むことができ、「昨日牛乳全部飲んだ」とさっそく報告してくれました。さらにピーマンが苦手だった児童が、自分たちで育てたピーマンが給食に出たら、ペロリと食べることができました。今年もそんな子どもたちに関わりながら、日々の地道な取り組みを大事にし、子どもたちの成長を見守っていきたいと思っています。

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