わが校の食育活動!

百聞は一見にしかず!食育の体験を「生きる力」に

荒川区立尾久宮前小学校栄養教諭 鈴木恵理先生
荒川区立尾久宮前小学校
栄養教諭 鈴木恵理先生
三河島菜の収穫
三河島菜の収穫
三河島菜の花畑
三河島菜の花畑
50種類のお魚教室
50種類のお魚教室

平成28年5月、理研ビタミンが荒川区立尾久宮前小学校で「わかめ学習」を実施するのは今回で6年目になる。平成24年度より「ユネスコスクール」の承認を受けている尾久宮前小は学校全体で食育活動を推進している。その活動の中心となっている栄養教諭・鈴木恵理先生にお話を伺った。

巨大大根の収穫
巨大大根の収穫

尾久宮前小学校では毎年学年に応じた食育活動を実施している。(※1) その中でも4年生の「三河島菜の栽培」は尾久宮前小の代表的な活動といえる。東京伝統野菜の一つである「三河島菜」は一時は絶滅したとも言われていたが、今や荒川区の特産物となっている。農家さんの指導のもと、4年生が栽培している三河島菜は収穫された後、おひたしや、スープ、炒めものなどで人気の給食になっている。

※1
学年ごとの主な食育活動
1年 大根栽培
(親子で切干大根作り)
2年 小松菜栽培
(親子で雑煮作り)
3年 大豆栽培
(発芽~豆腐やきな粉を作る)
4年 三河島菜栽培
(江戸東京伝統野菜に挑戦)
5年 味噌作り
6年 味噌作り・廃油で石鹸つくり

尾久宮前小の食育活動には「食育の体験」と「給食」が連動しているのも特徴だといえるだろう。特に興味深い活動の一つに「宮前味噌作り」がある。これは毎年4月、5年生・6年生が家庭科の授業の中で「味噌を作る」という内容だ。給食室でゆでた豆を、児童が一粒一粒指で潰す。地道に根気のいる作業なので一苦労。そして米麹のにおいを嗅いだり、見たり、と児童にとっては初めての体験だらけだ。これらの作業を経て、しっかり熟成させた味噌は12月から全校に美味しい給食として振る舞われる。この様に、児童自ら食材に触れる体験をすることで、食材に興味がわき、苦手な児童も食べることが出来るようになるとのこと。尾久宮前小では食育活動と連動した給食の日は教室にたくさんの「美味しい!」と「笑顔」があふれている。

尾久宮前小の年間を通した給食の残りは2%未満、昨年に至っては1%。このように食育活動の結果は数字にも顕著に表れている。 鈴木先生からは「食育はすぐには結果は出にくいですが、『百聞は一見にしかず』です。繰り返し実施をすることで、大人になった時にこれらの体験を思い出し、自ら調べたり学習して『生きること』に使ってもらいたい。」と熱いメッセージを頂いた。 最後に「今後は更にもっと新しい挑戦をしていきたい!」と食育活動に対する意気込みを伺うことができた。

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荒川区立尾久宮前小学校児童数289名、互いに顔がわかるアットホームな雰囲気の小学校。 「やさしく・かしこく・たくましく」を教育目標に「環境教育」や「食育」で特色のある教育活動を推進。 平成24年よりユネスコスクールの承認を受け、「人と人・人と自然・人と社会が繋がる活動を通して、世界の平和に貢献できる人を育てる」と宣言し、持続発展する社会を築く人材になるよう教育活動を推進している。
5年生の「わかめ学習」と当日の給食を連動
献立「ごはん、牛乳、めかたま汁、魚の塩麹焼き、ごま酢和え」
 

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