「保育所における食育に関する調査」から

気になる就学以前の子ども達の食育環境は?
朝食の欠食は0.2%、過半数が「ご飯」

朝食を欠食する子どもが増えていますが、就学前の幼児では0.2%で欠食はほとんどありません。主食は「ご飯」28.3%、「おにぎり」15.6%、「ふりかけご飯」11.4%など、55.3%がご飯類。パンが31.6%でした。
学校が食育に取り組む上で、就学以前の子どもたちがどのような食環境だったのか気になるものです。そこで社会福祉法人日本保育協会が行った、「保育所における食育に関する調査研究(*)」(平成20年度)から、結果の一部を紹介します。

* 調査は全国各地域の20園から各園50世帯にアンケートしたもの。年齢は4歳(28%)、5歳(30%)を中心に2歳から6歳まで、男女ほぼ同数。カウプ指数で「太り過ぎ」が5%、「太りぎみ」が16%、「普通」が58%、「やせている」が19%、「やせすぎ」が1%だった。

  1. 家族そろっての朝食は3割、3%が孤食
  2. 朝食はご飯類が中心、過半数が副菜なし
  3. 夕食では全員が主食を、93.7%が副菜も
  4. 発達に合わせて調理の工夫も見られる
  5. お手伝いが食事への関心持たせる機会
  6. 園からの食育情報、9割の家庭が参考に

家族そろっての朝食は3割、3%が孤食

朝食を誰と食べるか?の内訳グラフ

朝食を子どもがだれと食べるか。最も多かったのは「家族の一部と」で55.3%、「家族全員で」は29.5%、「子ども達だけ」が8.9%、「一人で」も2.6%ありました。一方、夕食は家族揃って食べる割合が49.2%と高くなっています。それだけ子どもの就寝時間に影響するようで、9時以降の就寝が76.4%、10時以降も18.7%にのぼります。

朝食はご飯類が中心、過半数が副菜なし

朝食メニューの内訳グラフ

朝食の主食は「パン」31.6%、「ご飯」28.3%、「おにぎり」15.6%、「ふりかけご飯」11.4%の順でした。主菜料理は83%食べていますが、内容は「ハム・ウインナー」24.4%、「玉子焼き」23.1%、「納豆」11.6%、「焼き魚」5.7%でした。副菜(野菜料理)は半数以上の56.8%が食べておらず、食べるものは「生野菜.サラダ」16.8%、「ゆで野菜」6.4%、「野菜の煮物」4.9%、「野菜炒め」4.7%、「和えもの」2.2%でした。

副菜に比べて汁物は50.7%で半数以上が食べています。最も多かったのは「みそ汁」で36.8%、次いで「スープ」7.7%でした。飲料・菓子・果物は「食べなかった」子は1.5%で、最も多かったのは「牛乳」26%、次いで「お茶」が19.6%、「果物」16.8%、「ヨーグルト」14.6%、「乳酸菌飲料」5.9%、「ジュース」5.6%、「菓子」は0.7%でした。

夕食では全員が主食を、93.7%が副菜も

夕食では主食を食べない子はいませんでした。最も多かったのは「ご飯」で70.1%、次いで「ふりかけご飯」6.6%、「カレーライス」6.1%などで「パン」は0.6%でした。主菜を食べなかった子も3.5%とわずか。最も多かったのは「焼き魚」で22.2%、次いで「肉のフライ・唐揚げ」8.6%、「納豆」8.2%、「豆腐料理」7.9%、「焼肉」7.7%、「ハンバーグ」6.6%など。副菜(野菜料理)も同様に食べなかった子は6.3%と、朝食に比べてかなり少なくなっています。

発達に合わせて調理の工夫も見られる

「食事づくりの工夫」内訳グラフ

子どもの食事作りで工夫していることは、全体では「食べやすい大きさ」23%、「いろいろな食材を使う」17.6%、「食べやすい味付け」14.8%、「旬のものを使う」12.8%、「色どりを考える」12.1%、「薄味にする」11.4%の順でした。また「いろいろな食材を使う」、「旬のものを使う」は子どもの年齢が高くなるほど多く、発達年齢に合わせて気を付けているようです。

お手伝いが食事への関心持たせる機会

家庭が行っている、食事への関心を持たせる工夫は、「調理の手伝い」24.6%、「買い物で材料を見せる」21.4%、「楽しく語らいながらの食事」19.2%、「食材について話題にする」14.3%の順でした。

園からの食育情報、9割の家庭が参考に

園から発信する食育の情報は全体で、「少し参考になっている」と「大変参考になっている」を合わせて90.5%。特に子どもの年齢が低いほど「大変参考になっている」と答え、重要度が高い様子がうかがえます。

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