栄養士コラム

第147回「栄養教諭の食育授業、学校給食、世界へ日本から発信」

中田智子

栃木県栃木市立大平学校給食センター 栄養教諭

中田智子

栃木市立大平学校給食センターは、小学校4校と中学校2校に、約2,500食の学校給食を提供し食育を実施しています。大平中学校配属で、ほかの5つの学校については、特別非常勤講師の辞令と兼務発令が出ています。職務内容は文部科学省から示されている通り、食に関する指導(教科等の指導・給食の時間の指導・ 個別的な相談指導)と学校給食の管理(栄養管理・衛生管理)を、教職員や家庭や地域と連携・調整しながら進めています。

中学生用食育教材の活用は食育授業に効果的

6月の保健体育科の時間に、教諭と栄養教諭のTT方式で、「食事と健康」の授業を実施しました。授業の最後に書いた「自分の食生活をより良くするために、気をつけたいことや続けたいことを書きましょう」の欄には、生徒からは主に次のようなことが書かれていました。「朝・昼・夕の食事で、睡眠や感情に影響があることが分かったので、朝からちゃんとごはんを食べるようにする」「自分もスポーツをやっているので、良いパフォーマンスができる栄養を考え、食事をしていきたい」「私も夕食の時間に塾がある時には、食事を分けるなどして対策できるようにしたい」「将来の健康も考えて食べたいと思います」などでした。生徒に分かりやすく身近なこの食育教材を使うことによって、良い効果があると実感しました。この様子は学校ニュース - 栃木市立大平中学校 (tcn.ed.jp)に掲載してあります。

国際的にも注目されている日本の学校給食

私は日本栄養士会理事でもあります。日本栄養士会では、2021年12月7日、8日の2日間、東京国際フォーラムで東京栄養サミット2021公式サイドイベントを開催、オンラインにて配信しました。当日は、関係国のラオス人民民主共和国大使をはじめ関係者が来場、コミットメントに関するプレゼンテーションを行い、私も「栄養教諭の主な仕事5」のプレゼンテーションをしました。この様子は「東京栄養サミット2021」公式サイドイベント|日本栄養士会のコミットメント (dietitian.or.jp)に掲載してあります。
また、2022年8月19日(金)~21日(日)に横浜で開催される、「第8回アジア栄養士会議(ACD2022)」で「学校給食制度の未来、日本からの発信」で私もシンポジストです。今、日本の学校給食は国際的にも注目されています。詳しくはプログラム|ACD2022 第8回アジア栄養士会議に掲載されています。