栄養士コラム

第159回「体験活動をとおした食育の推進」

宜保律子

沖縄県宮古島市立伊良部島小学校 栄養教諭

宜保律子

本校は、小中一貫校として5年目を迎え「ふるさとに誇りを持ち 世界へはばたく いらぶの子」を教育目標として掲げ、ふるさとを誇りに思う気持ちを基盤に、国際社会の中で活躍し、世界に飛翔する子の育成をめざし取り組んでいます。学校給食においても、教育目標を達成するために地場産物の良さや郷土の食の素晴らしさを伝える等、食文化を継承するために取り組んでいます。

持続可能な食を支える食育の推進

第4次食育推進基本計画の重点事項の一つである、持続可能な食を支える食育を推進するために、農漁業体験を行っています。本校がある伊良部島は、農業が盛んな地域と漁業が盛んな地域があります。
4年生は総合的な学習の時間で、生産者や地域の方から、なんこう(島かぼちゃ)やハンダマ(水前寺菜)の植え方を教えてもらい栽培活動を行っています。生産者の方からは、植え付けの方法だけではなく、農業を志した理由や農作物への思い等を含めてお話していただきました。また、地域の方々には、ハンダマを使用した料理の紹介や、調理実習の講師として関わってもらいました。子ども達からは、「もっとおいしい食べ方を教えてもらいたい」「家族と一緒に作りたい」等の声があり、栽培活動への意欲が高まりました。
中学部では魚をさばく体験学習を取り入れるなど、様々な体験学習を実施しています。これらの生産者や地域の方との交流はとても有意義な取り組みだと考えます。

郷土の食の素晴らしさを伝える

学校給食に地場産物を多く取り入れ、地産地消の良さ等を伝えたり、先人達の知恵と工夫がつまった郷土料理を提供し、子ども達に郷土の食の素晴らしさを伝えています。郷土料理は、家庭の食卓になかなか上がらないのが現状です。学校給食で初めて食べたという料理もあり、食文化を継承していくためには、学校給食の果たす役割はとても大きいと感じます。これからも、学校給食をとおして、多くの地場産物や郷土料理を体験させたいと思います。

3つの「わ」を支える食育

地産地消を推進したり、農漁業体験を充実させるためには、生産者や地域の方々との連携が不可欠です。ふるさとを誇りに思い、世界へはばたく子ども達を育てるために、持続可能な食に必要な環境の環、人の輪、和食文化の和、この3つの「わ」を支える食育を推進していきたいと思います。