2009年度給食だより
『もったいない』をアピールしたい 東京都大田区立馬込中学校 学校栄養職員・佐野ふさ子先生
日々学校給食を提供しながら心を悩ます事があります。思春期を迎えた生徒の心理も影響していると思いますが、それは残菜の多さです。そして日本中で食べ物が廃棄されている現在、考えなくてはならない大きな問題ではないでしょうか?そこで微力ながら、地球環境を守るために「もったいない」を、モーくんの力を借りてアピールする給食だよりを心がけています。
学校と家庭が双方で、食の力を育みたい 神奈川県逗子市立沼間小学校 学校栄養職員・内海真美先生
給食の時間は、子ども達が社会性を養い人間関係を築く機会となっています。また食べる体験を通して、友達との楽しい思い出とともに、食のアンテナを広げ、生活と密着した中で豊かな食習慣を身につけることができます。そのため、学校の食育は給食を原点として進めるべきだと感じています。そして子ども達だけでなく、家庭へも情報を発信することで、学校と家庭の双方から、子どもの食の力を育んでいきたいと考えています。
給食通信、給食だよりは目に見えるメッセージ 東京都江戸川区立第二松江小学校 栄養教諭・大留光子先生
私たち栄養士は、給食という教材にたくさんのメッセージを盛りこんでいます。それは「味」として感覚器官や脳に伝達されてはいますが、目に見えないものです。そこで目に見えるメッセージとして、学級へ「給食通信」を届けています。これを「給食だより」に載せ家庭に紹介することで、親子のコミュニケーションづくりや食の関心等の啓発につなげられればと考えています。
かむこと、朝食などを中心に作成 東京都新宿区立戸塚第一小学校 学校栄養職員・横山博文先生
今、子どもたちの食の状況を見ると、軟食嗜好や早食いなどから「かまない・かめない子」や、塾通いなどの夜型生活から「朝食の欠食」など、さまざまな問題が見られます。子どもの頃からの食生活等の生活習慣が健康に大きく影響することから、生涯にわたって健康な生活を送れるようにとの願いで、「かむことの大切さ」や「朝食の大切さ」などを中心に「給食だより」を作成しています。
セレクト給食を毎月実施しています 東京都足立区立舎人小学校 学校栄養職員・石井佐岐子先生
本校では毎月、郷土料理と世界の料理を取り入れたメニューや、主食や主菜の二品のうちから一品を選ぶセレクト給食を行っています。子どもたちが楽しみながら食べることで、給食に関心を持ち、食や地場産地を考えるきっかけになればと思います。食べ物が豊富に溢れている今、子どもたちにはどんなものを、どんなときに、どう食べれば良いのか、自分自身で考えて食を選ぶ自己管理力を身につけてほしいと願っています。今後は更に子どもと親が楽しんで読める、充実した給食便りを目指して頑張ります。
家庭で伝えてほしい情報を掲載 東京都目黒区立五本木小学校 栄養教諭・三浦恵理子先生
子どもの食育は、学校と家庭の双方で行われることが望ましいのですが、食育というと家庭では難しくとらえてしまいます。そこで、家庭で子どもに伝えてほしいことを啓発する内容を給食だよりに掲載するようにしています。また、子どもたちの食事風景や行事食の写真などを積極的に掲載し、学校でしか見られない子どもたちの姿もお知らせするようにしています。
毎回9割以上に読まれています 千葉県船橋市立高根小学校 学校栄養職員・石井豊子先生
食に関する指導を行うためには、家庭との連携は欠かせません。学校から家庭に発信する食に関する情報には、参観日における授業や給食試食会、給食だよりなどがあります。中でも重要なのが給食だよりです。アンケートでは9割以上の保護者が毎回読んでおり、食の啓発の有効な手段となっています。今回は新1年生が給食を開始するにあたり家庭へのお願いのたよりです。
今回は魚の摂取増がねらいです 東京都渋谷区立神南小学校 栄養教諭・幸田真紀子先生
本校の給食目標「食べることに関心をもち、自分で健康をつくる子ども」を目指して、「食に関する指導の全体計画」を基に給食時間、学級活動、教科と連携をして食育を推進しています。毎月の献立は新メニューを多く取り入れ、食べ物に興味や関心をもち、味覚の幅も広げられるようにと心がけています。今月の給食だよりは、もっと魚の摂取を増やしたいと思い、魚の栄養や献立紹介を載せました。「栄養ワンポイント」では最新の食に関するニュースや旬の食べ物について、保護者に情報発信するよう心がけています。
食べることを考えるきっかけに 北海道旭川市立共栄小学校 栄養教諭・山田和美先生
毎年10月に郷土料理と世界の料理を交互に実施し、今年度は郷土料理です。いろいろな地方や国の料理を給食で紹介することで、食や地場産物に関心を持ち、家庭での食材の選び方などに役立つことを願っています。家庭の事情が様々になっている現在、子どもたちは与えられたものを与えられただけ食べるのではなく、何を、いつ、どのように食べるかを考え実行できる力を身につけてほしいという思いがあります。給食だよりを通じて、家庭での食事について見つめ直し、考えるきっかけになってほしいものです。
家庭の食育をバックアップします 東京都墨田区立菊川小学校 栄養教諭・銭元真規江先生
給食は人と人のふれあいの場を深めながら、成長期の子ども達の心とからだの健康をつくる、大切な食事の場。給食を通じ子ども達に伝えているメッセージや食の話題や情報、食に関する授業の様子等を家庭に発信するのが、給食・食育だよりです。家庭での食育を進める橋渡し役を目指します。9月は夏休み明けの乱れがちな食生活の改善を目的に、栄養士会でまとめたキャッチフレーズを取り入れました。時節柄、新型インフルエンザも扱いました。
学校と家庭のパイプラインです 千葉県市川市立南行徳小学校 学校栄養職員・大河原悦子先生
子どもたちに「生きることは食べることだ」と気づいて欲しいという思いがあります。給食は味を覚える勉強の時間です。だから嫌いなものでも一口ずつ食べることで味を覚え、「いつかは“美味しい!”と思って食べられるようになる」と教えています。そんな栄養士の思いや、子どもたちの様子、最新の食育情報などをタイムリーに伝えられるのが給食だよりです。学校と家庭を食育で繋ぐ大切なパイプラインです。
給食は食育推進の観点から 東京都千代田区立千代田小学校 学校栄養職員・鈴木映子先生
本校の給食は、食育推進の観点から、1.安心安全でバランスのとれた学校給食の提供、2.給食献立を活用した食指導、3.郷土に根付く食文化を伝承する、など豊かな心を養う面も含みながら実施しています。※添付のpdfデータはこのような観点から「学校給食週間」に保護者・児童に行ったアンケートと、「給食試食会」で新一年生保護者を対象に行ったアンケートの集計結果です。